<Header>
<Author: 白居易>
<Title: 秦中吟十首 不致仕>
<Format: 格式不明>
<Year: 2011>
<BookName: 白楽天詩選（上）>
<Translator: 川合康三>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 致仕（ちし）せず>
<BookPage: 225-227>
<UsedPage: 3>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
七十而致仕，
禮法有明文。
何乃貪榮者，
斯言如不聞。
可憐八九十，
齒墮雙眸昏。
朝露貪名利，
夕陽憂子孫。
挂冠顧翠緌，
懸車惜朱輪。
金章腰不勝，
傴僂入君門。
誰不愛富貴，
誰不戀君恩。
年高須告老，
名遂合退身。
少時共嗤誚，
晚歲多因循。
賢哉漢二疏，
彼獨是何人。
寂莫東門路，
無人繼去塵。
<End Poem>
<Translation>
七十歳で致仕することは、礼のおきてにはっきり書かれている。 なのに栄華に執着する者は、その言葉が耳に入らぬ顔をする。 あわれ、八十、九十になり、歯は抜け落ち、まなこはかすんでも、
はかない朝露の人生に名利をむさぼり、たそがれに至って子孫を気に掛ける。
官人の冠をはずしても冠の翠のひもに後ろ髪引かれ、御下賜の車をしまいこんでも朱塗りの車輪に未練をのこす。
金の印章は腰に重すぎて、曲がった背中で君王の門に入る。 富貴を願わない人はいなかろう。君恩を慕わない人はいなかろう。
しかし齢を重ねれば辞さねばならぬ。名を立てれば身を退けねばならぬ。
若い頃はともに引き際を知らぬ老人を嘲っていたのが、老年になればぐずぐずと居座る。
ああ賢きは漢の疏広と疏受。この二人はいったいどういう人だったのか。
今やひっそり静まる東門の道、二人を慕い都びとが押しよせたその道に、先人の遺風を継ぐ人はいない。
<End Translation>
<Formatted Translation>
七十歳で致仕することは、
礼のおきてにはっきり書かれている。 
なのに栄華に執着する者は、
その言葉が耳に入らぬ顔をする。
あわれ、八十、九十になり、
歯は抜け落ち、まなこはかすんでも、
はかない朝露の人生に名利をむさぼり、
たそがれに至って子孫を気に掛ける。
官人の冠をはずしても冠の翠のひもに後ろ髪引かれ、
御下賜の車をしまいこんでも朱塗りの車輪に未練をのこす。
金の印章は腰に重すぎて、
曲がった背中で君王の門に入る。 
富貴を願わない人はいなかろう。君恩を慕わない人はいなかろう。
しかし齢を重ねれば辞さねばならぬ。
名を立てれば身を退けねばならぬ。
若い頃はともに引き際を知らぬ老人を嘲っていたのが、
老年になればぐずぐずと居座る。
ああ賢きは漢の疏広と疏受。この二人はいったいどういう人だったのか。
今やひっそり静まる東門の道、
二人を慕い都びとが押しよせたその道に、先人の遺風を継ぐ人はいない。
<End Formatted Translation>